口伝 注釈書
口伝 注釈書.
 空海と最澄をつなぎ、かつ断絶を余儀なくしたポイント.
 それはどうも、口伝と注釈書に対する価値の置き方に、あったらしい.
 NHKBS「ザ・プロファイラー~夢と野望の人生~「伝説とともに生き続ける巨人~空海~」 の一場面.

密教
 どうも密教の奥義は、「口伝」重視で継承されるらしい.
 放送は「最澄、空海に弟子入り」と伝えていた.「般若理趣経」の経本が、映し出されたその後で.

 「最澄 その注釈書を貸して、読ませてほしい」.
 「(空海)貸せない.よく知らぬ者が内容を誤解して読み取る恐れがある」

 正確な意思は口伝による.「書いたモノでは、決して真意が正確に伝わらない」.

放送の広報.
 次のように、書く「一大宗派を築いた。一方で、同時期に活躍した最澄との関係は、なぜか途中で断絶」.

 どうも二人の断絶.「書で理解」と「口伝」の価値、その尊さに起因するらしい.(160202 NHK大学BS3 16;00ー17:00).