歩く文化 北大通(3)
歩く文化 北大通(3) 専門店「されど靴」.そこには、「安易に考えると、大きな悔いをのこします」の、メッセージ.

平成13年12月20日に行われた、「北大通を歩こう! 自由に参加・自由に解散」.参加させてもらいました.取り組みに理解を示される銘店を、集団で訪問させていただく試みです.

 

 最初は模型店のミヤケさん.プラモデル、ミニカー、アンティークの木製加工品などで、お子たちの関心も高いお店です.
 「そうだねー、幼い頃に大好きだったお父さんが、連れてきてくれないとねー」.参加者の感想です.
 ここで、「ヨーロピアン・アンテーク 木製のテーブル&チェア」.そういう一品を買い求めました.
 二つの品を手に、「あー、逸品」と思ったほうは、お値段もそれなり.しかし、高品質の良品があります.

 

 瀬戸物店のミズノさん.多治見のご出身だそうです. 業務用のガラス販売など、金物屋さんのイメージが浸透していますが、そちらのご商売もさりながら、北大通では少なくなった、瀬戸物専門店.

 2013年3月に退職されるお方の記念に、紅茶用カップをこちらのミズノさんで、選ばせてもらいました.
 受け取ってくださったお方から、「手にしてあきないです.手にとって、ホットする感触がなにより」.慶んでいただきました.

 

 専門店.<受容者の掘り起こし>が、たいせつなのではないでしょうか.
 音楽家の佐藤昌之先生が、『釧路新聞』に投稿されたことがあります.

 「専門家を育てるのも大切だが、聴衆を育てることの大切さを痛感せざるを得ない」.
 再度、「されど靴」.「聴衆を育てる」は、演奏家の方に任せておけばよいと、佐藤先生は申されていません.先生、自らのお取り組みとしてライフワークにされてきたことです.

  「北大通を歩こう! 自由に参加、自由に解散」.主唱され、5年間にわたり参加されてこられたお方には、「自ら楽しむうえに、『目利き』の市民を広める」の、熱い思いを背中で示されているように、おもいましたけれども.