旧日銀ホール 岡山
 旧日銀ホール 岡山。国土地理院の2万5000分の一図をみていたら「旧日銀ホール」の表記があった。

 ネットで調べてみると、県が保存と活用にのりだした。



 建物自体は国の重要有形文化財に登録され、活用は文化振興しかし経営では収支バランス維持を優先している。

 日銀機能のひとつ公文書を保存する公文庫は「公文庫カフェ」として再活用。営業空間は300席の貸しホールとなっている。

 金庫は常時は閉鎖空間。職員の業務にゆとりのあるときは、希望すると案内していただけるようでもある。

 保存の建物には事務管理部門が保存されていない。活用がきまってから耐震工事と活用のための管理棟(写真 手前)を新設したようだ。

 管理棟新設の話は、案内してくれたタクシードライバーさんの説明。

 催事は頻繁におこなわれている。音響効果は?、と聞いたら、電車の音が入り込むことも。ま、音楽ライブでも「それが自然かと」と利用者も承知済みらしい。

 場所は一等地である。建物の前を電車が通過し、電亭もホールの前に。

 この日銀旧営業拠点をどうしようかというとき、あわせて路面電車の保存も検討対象になっていた。

 こと日銀の旧営業拠点について議論する時、第一義的には文化振興、しかし第二に経営収支バランスは維持、第三には前記二つを念頭におきつつ、中心街活性化の観点から路面電車も旧日銀営業拠点もどうするかを考え、結果は両方とも保存となったと、聞く。

 重要とおもうのは、この旧日銀営業拠点跡が岡山市内の「文化情報の交流拠点」になっている点。
 団体の活動情報と文化事業の成果が集約される機能は、取り組まれてもほどなく形骸化することが多いようにおもうけれども、そこが継続するとすればそこには「関与する関係者の熱意と努力」ということ、か。