山本作兵衛
ETVで、たまたま日記紹介の番組をみた。「ふるさとハイビジョン」とか。

激務の中で日記を残した。他方で絵筆を手に労務にあけくれる作業の日課を作品に残した。

生産原点で記録をつくることの困難。史学のうえからは「作るとよいのに」とは言いながら、激務の中で日常記録の記載はたいへん難しいことなのだ。

開拓農業者の営農、北洋転換船乗組員の漁労作業。営農記録はないわけではないが、北洋転換船の作業記録は存在を聴かない。

炭鉱の激務の中で、記録を残した。保存し、その価値を世に広めた努力は、役場ではなく高等教育機関でも関与しないと困難である点は、さびしい。

自治体の財政力より、自治体職員の知力が足りないのかも。