雄別炭砿記念碑(碑文)
(碑面)雄別炭砿記念碑                 芳野雲泉謹書
(背面)「雄別炭砿想いでの記」
雄別炭砿は大正九年に開発され半世紀にわたり日本有数の炭鉱として最盛
期には三千有余の従業員と二千五百戸の炭住街を擁し 年間六十万トンの生産を誇り
道東経済の中心的役割を果たし 産業振興 地域発展に寄与した功績は大であった
 然るに昭和三十年代末期よりのエネルギー革命により 石炭産業は斜陽化し 企
業合理化も存続運動もその効なく昭和四十五年二月 閉山の悲運に至った
 閉山十周年に当たり 全国各地に散った同志相計り 五十年の歴史を後世に伝へ
殉職者の冥福を祈って記念碑の建立を計画し阿寒町始め多くの関係諸氏の協力によっ
てこれが達成をみる ここに五十年の栄光と忘れえぬ想い出をこの碑に託す
  昭和五十五年八月十五日 雄別炭砿記念碑建設期成会