山折哲雄著『神と仏 日本人の宗教観』
山折哲雄著『神と仏 日本人の宗教観』は、1983年に講談社から発行された。

「可視と不可視」、「媒介するものと体現するもの」、「死と生」、「祟りと鎮め」、「巡りと蘇り」、「美と信仰」の六つの角度から神道と仏教を見つめる。

そこには在来の神道と外来の仏教という、日本文化と異文化のせめぎあいと、協調の軌跡がたどられている。

日本の文化なり、日本人の宗教観なりを、ある意味で大胆に展望しているが、「相互に補完的な関係」とも言っている。

死生観。命の終焉で、ぷっつり切れると考えるか、その後にも続くと考えるか。立ち止まって、考えてみるべきかも。