片男波 和歌山
《和歌の浦曲=うらわの、片男波の 寄せかけ寄せかけ 帰るが如く》。

 歌にうたわされることが、あった。その《和歌の浦》に、たまたま行く機会があった。和歌山市から関西空港へゆくあいだに、時間があって出かけてみることにした。

 路線バスにのって、どこへゆくのか、見当もつかず。《東照宮》の停留所があって、そこから、ややさき。終点で降りて、片男波公園を歩いた。

 片男波。砂浜海岸にうたわれるおだやかな、波。天皇の御幸した高台にのぼったり、神社の境内を散策したり。

 万葉集の資料館で、本居宣長の業績を、あらためて知った。日本語は変化がはやく、200年ほどで、系譜をたどりなおさないと、意味がつうじなくなっているという情報は、ここでえたような気がする。

 秋の晴れた、午前であった。片男波、おだやかであった。