残滓(ざんし)。
 残滓(ざんし)。政治資金が問題になって、与党の幹事長には企業から、若手新人議員には労働組合からの政治献金。

 1965年前後なら、大手をふるって公然とあった、企業・労組の丸抱え選挙。
 事態の推移と報道は、「そんなこと、あったの?」のポーズであるが。
 この際、個別企業や労組の経費負担を問題にするなら、経団連や経済同友会、医師会などの献金。
 官房長官の機密費一括支払いは、特に証人喚問でもやってみては、どうか。

 政治はいま、純化をもとめられているような気がする。
 有権者は、問題の一掃をめざしながら、シガラミによらない政策論議を求めようではないか。

 「国民のために」にと口ではいいながら、親方のほうを見ていることの多い、公務員像を含めて。

 1956年前後にはなかった政治状況。《母が小遣いをくれる政治家の出現》。
 財産をもつ世襲政治家はいたが、表沙汰になることが、なかった。