釧路短期大学「原典セミナー」
 御茶ノ水女子大学では、名物教授・藤原正彦氏の「名著講義」がうけている。総合雑誌にもゼミの経過が紹介されている。新渡戸稲造、内村鑑三、福沢諭吉。週1冊、岩波文庫を購入する資力、週1冊岩波文庫を読む気力。ゼミ受講の要件だそうである。

 釧路短期大学では、今年も「原典セミナー」が11月1日から始まった。今年は、橋本智水氏「風姿花伝ー秘すれば花なりー」、世阿弥のことばを「幽玄」の昇華した概念として、その構造をさぐる。

 藤原氏は、日本の近代を形づくった思想家の論を。橋本氏は古典から、日本文化の上部構造を語る。
 首都圏の大学では1年生20名ほどが参加。地方都市では学生の参加はなく、社会人が席を埋める。読書啓発、簡単なようで難しい。