「寒椿」
寒い朝は、外に置かれた睡蓮鉢の水が凍りつくのですが、今朝は今シーズンで最もぶ厚い氷が張りました。
厳しい寒さが続いています。

 ところで、魚偏に秋と書いて鰍(カジカ)、冬は鮗(コノシロ、幼魚はコハダ)、春は鰆(サワラ)。魚偏に夏は、あまり馴染みがありませんが、「ワカシ」と読むそうです。
ワカシはブリの幼魚の若鰤(ワカシ)であり、魚偏に春夏秋冬の漢字4つをひとまとめにして「旬(しゅん)」と読ませる料理屋もあると聞きます。

 木偏にも四季が揃っています。榎(エノキ)、楸(キササギ)、柊(ヒイラギ)、そして椿(ツバキ、英名カメリア)です。

 落花の際、花全体がぽとりと落ちる様子が忌まれたりしますが、冬の間も艶のある葉を持ち、寒風の中で花を咲かせる椿は不老長寿の霊木として昔から尊ばれてきました。

 秀吉の椿好きは知られていますが、京都の地蔵院(別名椿寺)には加藤清正が朝鮮から持ち帰り、秀吉に献上したとされる「五色八重散椿」(二世)が今も遺り、京都には他にも利休や織田有楽斉など所縁の名椿の古木が数多く現存してるようです。

 例年にも増して寒さが厳しい中、各地で椿の花を愛でる「椿まつり」が始まっており、春の近づきを知らせています。