「ブランデー」
スーパーなどの店先では旬のブドウが所狭しと並んでいますが、このブドウを発酵させたものがワインであり、更に蒸留・熟成させるとブランデーとなりますね。
ちなみに、ウイスキーもブランデーと同じく蒸留酒で製造方法はほとんど同じですが、ウイスキーは穀物を原料とし、ブラン
デーはブドウ(現在は全ての果実)を原料としているところに違いがあります。


 ところで、ブランデーの瓶のラベルにV、S、O、Pの組み合わせや星型の印がついているのを目にしたことがあるかと思います。
ブランデーには、はじめに酒庫に入って、最後に庫出しされるまでの年数によって厳然たる階級序列があり、古ければ古いほど格が上がる完全年功序列型となっています。

 星は数が多くなるほど長く貯蔵されたことを表し、五つ星より古いものは、V・O、V・S・O、V・S・O・P、X・Oなどで表示されてるようです。

 記号の意味は、

 V=Very(非常に)
 S=Superior(極上)
 O=Old(古い)
 P=Pale(年数が経って自然の色が出た状態)
 F=Fine(良質)
 X=Extra(特別)

といった具合です。

 その大まかな基準は、V・Oが12~15年、V・S・Oで15~20年、V・S・O・Pで25~30年、X・Oで40~45年貯蔵したブランデーに使われることになるそうです。
さらに、その上にはナポレオン、エキストラなどがありますが、ナポレオンは会社によって65年から100年を超えるものに、またエキストラは「特別の」という本来の意味で用いられることが多く、普通70年以上のブランデーに付けられるそうです。