「熱中症②」
気象庁が発表した3カ月予報によりますと、8月以降も気温は高めに推移し、9月、10月は残暑が厳しくなるそうです。

 巷では、熱中症で病院に搬送、または死亡したとのニュースが相次いでいます。
熱中症とは、外気における高温多湿や運動などによる体温上昇等が原因となって起こる症状の総称で、体温を維持するための生理的な反応より生じた失調状態から、全身の臓器の機能不全に至るまで症状は様々ですが、症状によって以下の3段階に分類されています。


1(軽症) ・体に力が入らなかったり、こむら返り(ふくらはぎや足の裏の
       筋肉などが突然痙攣を起こし、強い痛みを伴うこと)。

       ※多量の発汗の中、塩分などの電解質が入っていない水のみを
        補給した場合に起こりやすいとされる。

      ・立ちくらみや数秒程度の失神。

       ※運動をやめた直後に起こることが多いとされる。


2(中等症)・顔面蒼白、めまい感、疲労感、虚脱感、頭痛、失神、吐き気、
       嘔吐などのいくつかの症状が重なる。


3(重症) ・意識障害や過呼吸、立てないなどの症状が、中等症の症状と重
       なり合って起こる。

 
 中等症や重症の症状が見られた場合には、まずその人を涼しい場所に移し、首や体を締め付けるようなボタンやベルトをはずし、体を冷やすようにするなどの応急処置を行い、救急車を呼ぶ必要があります。

 尚、旧分類で「熱射病」と言われる重症型熱中症は、死亡率が30%に達する極めて危険な病態です。