「七夕」
 気付けばもうすぐ七夕です。
神奈川の平塚では毎年300万人近い人出で賑わう日本最大規模の七夕祭りが今日から始まってるようです。

 七夕伝説は皆様(何方も)ご存知かとは思いますが、簡単にご紹介しておきたいと思います。
織女は天帝の娘で機織りが上手でよく働き、牽牛も働き者でした・・、が一緒になった二人は結婚生活が楽しくて働かなくなってしまいます。
怒った天帝は天の川を隔てて二人を引き離してしまうのですが、年に一度だけ逢うことを許されたというお話です。

 この伝説が基になり古代中国の宮廷行事や、日本古来の棚機女(たなばたつめ)の禊ぎ(みそぎ)の行事が融合し現在の形になったようです。
“たなばた”は奈良時代の万葉集では「棚幡」や「棚機」でしたが、平安時代の新古今和歌集で初めて、七月七日の宵という意味の「七夕(しちせき)」の字が使われているそうです。

 この七夕祭りも他の神事と同様に「夜明けの晩」、つまり7日の朝が空ける前の暗いうちに行うのが本来の様式です。
また、童謡「たなばたさま」にある五色の短冊の五色は、五行説に由来する緑・紅・黄・白・黒の五色を指しています。

 七夕祭りは全国各地で行われますが、ほとんどが商店街のイベントと化し、昔ながらの風習や神事とは縁遠くなりつつあります。
現在のような七夕祭り発祥の地仙台では本来の旧暦で行われてます。

 新暦の7月7日は梅雨の最中なので曇り空か雨模様となることが多いのですが、最近流行のプラネタリウムで満天の星空の下、織女(こと座のヴェガ)と牽牛(わし座のアルタイル)を探してみるのも楽しいかもしれません。

 7月は愛逢月(めであいづき)とも言うそうで、7日に雨が降ると織姫が天の川を渡れなくなってしまいますが、そのときは何処からともなく鵲(かささぎ)が飛んできて天の川に翼で橋をかけて織姫を渡してくれるのだそうです。(^^)