立秋
13日の午後、曇りの予報も外れ晴れの日曜日になり、
お客様は家族のお仕事が忙しい為都会に帰った。

4日前に活けたお墓のお花は既に枯れ始め、
少し豪華なお花と根付き香花を花瓶に活けてお線香をあげた。

新しい湧水を花瓶にいっぱい入れ石塔にお水をかけて
天国の3人にしばし語りかけた。

お爺ちゃん、お婆ちゃん、奥様、喉が渇いたでしょう。
中々来られなくてごめんなさいね。
三人で仲良くしていますか。

私は小さな声で天国の三人に問いかけた。
するとお爺ちゃんの形をした雲が大きな口を開けて豪快に笑った。

ここは家同士の争いも何もなくお酒も飲み放題だ!
お爺ちゃんに代って入道雲がそう答えたような気がする。

亡き奥様のお父様も亡くなり8日が49日だった事も
「突然死か!」天国の義祖父に伝えると驚く。

あれからお天気は曇りや小雨続きで鬱陶しい。
前線のようなものが張り出した天気図を見た。

前線だけなら再び暑さが戻り、
秋雨前線なら涼しさをもたらす筈である。

今日15日、お坊さんが仏様を拝んで冷茶を飲むと、
直ぐに次の山越様のお宅に向かって行く。

綺麗な絽の着物を着て高級車に乗った若い僧侶、
たったの五分のお経でお布施も高い。

だから坊主丸儲けなんて言う言葉をよく聞く。
でも僧侶になるには数年も厳しい修行を積むでしょう。

今日も小雨がぽつぽつ降る庭に降りて、
柿の実を一つ、二つ数えて居れば
亀が私の方に泳いできて人懐こい。

賑やかだったお盆も明日で終われば
可愛い三才児の言葉を思い出し一抹の寂しさを覚えた。

何となく涼風が吹き秋を感じる夜になる。

編集 さくら : きょんさん、私は何時もの事をしていただけで何もしません。ご飯を大さじ3杯しか食べなかったから夏バテみたい。
編集 さくら : 亡き奥様の父親が亡くなったの。長女次女はお金を貰ったのに、次女は祖母に遺産を貰いたくて来たの。昨年も来なかったわ。欲が深くて嫌だな。私は親の土地を全部放棄しました。
編集 さくら : yuma ちゃん、13日まで暑かったわ。夏バテが出てきたみたい。法事の時お墓まで炎天下を歩いたりしてね。
編集 きょん2 : 一区切りつけたような感じ もう此れまでされたら仏様も喜んで下さいますよお疲れ様でした(⌒▽⌒)
編集 秋桜倶楽部 : お疲れ様でした<(_ _)>優しいさくらさん。亡き奥様のご両親にまで気遣いをするのね。。偉いし出来ないわ、幸せでいてね。
編集 yuma : お客様のおもてなし、お疲れさまでした。ゆっくり休憩してね