九月の雨
深夜、急に激しい雨音で目覚めるこの頃、
浜松に上陸する前に、温帯低気圧に変わった台風13号。

海辺の中古の我が家に居ると雨漏りを心配したり、
主人が壁を取りアルミガラスに変えた場所から雨が吹きこむ。

婦人会の友人のご主人様が塗料屋をしているため、
何度、ペンキを塗って貰いたいと思ったか判らない。

そんな事をすれば、家を明るくしようとアルミガラスに変えた
彼が怒気を含んだ声で気分を悪くするのは判る。

一階の部屋に壁が有るだけで我が家はしっかりしていた。
只、目の前に海が有るだけで街中よりも家が傷む。

以前の台風9号より13号は勢力は弱い。しかし、
秋雨前線等と重なり、朝から激しい雨になる。

大雨警報は解除されても雨は止むことはない。
秋の空気と夏の空気が混ざってきた。

September rain rain 九月の雨は冷たくて。
九月の雨が流行った頃から、この歌を口ずさみ買物に行く。

きっと心の中でホッとしているから、
大好きな歌が出てくるのだと思う。

暇な時を見計らい心をこめて歌の練習をし、
おそらく隣近所に聞こえているかも知れない。

一昨日、アパートを引っ越した部屋から運んだ
荷物の片づけに午後から時間を使い汗をかく。

器用な主人はベッドを作り今夜から一階で眠るらしい。
同じ部屋で同じ空気を吸っていただけの夫婦だから、
一階で眠るのも二階で眠るのも同じこと。

台風13号が去った後の夜は蒸し暑い。
夜空を見てオレンジ色の三日月が煌々と光り、
僅かな星がキラキラ輝いている。

冷たい彼の言葉に三日月がぼーっと霞み、
涙が潤み唇をかみしめる。
正しい時は謝らぬ我の強い自分になっていた。

編集 sakura1205 : 気難しい変人で性格も合いません。話をすると疲れます。
編集 まこちゃん : 自分勝手なご主人さまですね、難しい方と一緒になったのですね?