秋台風
昨日まで蒸し暑い夜が続き、午前6時起床した頃は汗が滲んでいた。
雨が降っていたことさえ分からない程静かな朝だった。

10日間も沖縄の南海上に居座っていた台風21号が
ようやく昨日の夕方から動きだし4時10分、暴風域に入った。

私はその1時間前に夕食と明日の朝食用の食材を買物に出かけたが、
さほど風も強くはなく傘が斜めに曲がる程度だった。

10月中旬にくる台風は珍しく、沖縄に来てから初めての事。
出かけるにも遠出もできずに本当にじれったい台風だった。

夜になるときゅっきゅきゅと風の音が強くなり、
時間が経つにつれてひゅーひゅーっと窓ガラスにぶつかってくる。

風が歌っているのか、怒っているのか、色々な音に聞こえた。

何か薄気味悪くて大きく揺れる樹木を見つめたり、
早寝の主人が眠った後も暫く起きているうちに午前0時を過ぎてしまった。

明けて台風一過の今朝、寝坊して7時起床。
青空が出たのは一時で殆ど曇り空の北風が強い1日になる。

午前8時に主人がゲートボールに出かけた後、家事を済ませ、
帰宅した彼と昼食を摂り、私は以前住んでいた街の友達に会いに外出した。

「あら、××ちゃん、沖縄には何時来ました?」沖縄の人は話し方が優しい。
彼女はまだ未婚で若い。友達と言うより親子みたいな感じだがしっかりしている。

優しい気持ちがこもったうちなー(沖縄)育ちの彼女は所々で
うちなーぐち(沖縄言葉)がでてくるので分からない時は聞き直す。

他府県(ナイチャー)から来た私は、父子家庭の彼女に覚えたばかりの沖縄弁で
チバリヨー(頑張って)と話すと彼女は笑っていた。

あっという間に辺りが暗くなり急いでアパートに着くと午後7時を過ぎ、
口うるさく細かい主人が「何故買物等してきた!」今日は買物不要と怒っていた。

明日から再び晴れの日が続く予報、2日前まで熱中症情報を放送していた。