隔靴掻痒
 実家を離れてから早幾年。所持する履き物がいつのまにか増えました。
 来月から始まる京都市家庭ごみ有料化に備えて、シューズボックスの空間を圧迫している要らない靴を棄てようと整理したら思っていたよりもずっと持ってる数が多いのです。
 数えてみたら全部で二十四足。
 サンダルとミュールが八足、スニーカーが五足、ブーツが四足、ハイヒールが二足、ローヒールが二足、ローファーが二足、登山靴が一足、草履が一足。
 自分では五六足くらいしか靴は持ってないと思っていたけど、その約四倍以上の数が実際にはあったのだからそりゃシューズボックスも狭くなるわ。玄関の収納場所に余裕がないのはこの所為か。
 
 他の人は何足ぐらい靴を持っているものなのだろうと、探したら東京電力のリサーチ情報サイト「TEPORE」の「くつ アンケート結果(http://www.tepore.com/koe/fas/050512/index.htm)」が見付かりました。
 それによれば所持する靴の数は六足から十足が主流なのだそうです。
 
 靴の数が増えた理由は多分三つ。
 僕が勿体無がりやでなかなか物を棄てられないから。
 実家を離れて、母に「あらこれいいわね。私にくださるの?」と奪われなくなったから。
 買ったものの履く勇気がなくて靴箱の肥やしになっていく靴を貰ってくれていたお嬢さんが遠くに引っ越したから。
 
 ごみの回収が有料になる前に、履けない靴は処分しなくちゃ。
 ヒールが高過ぎて履けないミュールとか、既に前世紀の遺物と化しているデザインの厚底靴とか、捨てなくちゃ。
 けど、なかなか捨てられないなぁ。