貧盗恋歌
 好きな曲のCDを何処かに無くしてしまいました。
 部屋の中の何処かにはあるのだろうけれど、CDを入れてあるスペースには無くて。心当たりの場所には何処にも無くて。
 
 無くしたのはJIGGER'S SON「何もしてあげない」。
 失恋の歌です。
 歌詞の中には、もう遊園地も海も連れて行ってあげない、時々僕の夢を見て苦しめばいいんだ、と強がる部分もあるけれど。仕舞には、「あの時の気持ちは嘘じゃなかったよね」、「僕にはもう何もしてやれない」、としょんぼりしてる歌です。
 
 変に気取ってなくて歌詞がシンプルで、知ってる失恋の歌の中で一番好きな歌だったんだけど。
 あの歌が収められていた8cmのCDは何処に行っちゃったんだろう。
 
 貧の盗みに恋の歌。
 人は貧すれば盗みをはたらくし、恋すれば歌だって詠む。必要に迫られてどんな風にも変わる。
 あの失恋歌を聴く事だって僕にとっては必要な事だったのに。
 本当に何処に行っちゃったんだろう。
 
追記:
 楽天市場で税込1019円、Amazonで中古153円から売られてました。
 部屋の整理のついでに探すか、買ってしまうか。さてどっちにしよう。

追記(2006/12/25):
 去年いただいた年賀状を実家に持って帰ろうと机の引き出しの奥を探していたら見つかりました。
 封筒の束の中に挟まってしまっていたみたい。