話込
 実家から徒歩十分の場所で何処かで見掛けたような気もする御婆ちゃんに「○○さんとこの娘さんじゃないかい?」と声を掛けられました。十分ぐらい「■■さんとこの息子は大学生になった」とか「△△さんとこは離婚したらしい」などと近隣の近況をべらべら話してました。
 話尽くした後に、どうも御婆ちゃんの僕への質問が変な事に気付いてしまいました。僕への質問にしては何かがずれているのです。
 「あんた**町の○○さんとこの末の娘さんじゃなかったのかい?」と怪訝な顔で御婆ちゃんに問われ、やっと近所に住む叔父の娘だと勘違いされてた事に気付きました。叔父には二人娘が居ますが、僕の従姉にあたる彼女等と僕は片方の横顔がよく似ているので間違える人も偶に居ます。とはいえ、生まれつき美しい造作に恵まれている彼女等とそうじゃない僕は右の横顔しか似てませんけども。

 気付けば全然知らない人と話し込む事が多くなってますよ?