君が為に一割せん 雨餘の雲
 大根焚きの季節です。
 昨日、今日と京都市上京区の大報恩寺(千本釈迦堂)でも大根焚きがありました。鎌倉期に大報恩寺三世慈禅が成道会で大根の切り口に梵字を書き厄除け祈願をしたのに始まるのだそうです。
 そして、明日、明後日には大根焚寺(だいこだきでら)とも呼ばれる鳴滝の了徳寺にて大根焚きがあります。了徳寺の方は建長四年(1252)にその地を訪れた親鸞上人に村人が大根の塩煮を献じた故事に因み、大永年間(1521〜28)に始まったそうです。古くは了徳寺講田の大根を用いていましたが、今は亀岡の篠大根を使っており、上人真影に供える分だけ古例の塩煮で他は醤油で煮込んであります。

 大根焚きには出向きませんでしたけど、大根を買ってきて大根御飯や大根汁を作ってみました。
 大根一本丸々買ってしまったので一人暮らしには多い量の大根御飯と汁が出来てしまったけど、今の僕の食欲だと明日の朝には無くなりそうです。

 確か今日は旧暦十一月十五日。
 月が綺麗ですよ。