秋陽落ちて野は寒く
 今朝から吐き気がして厠で濁音のついた声あげながらずっと口を開いて下向いてました。
 昨晩うっかり晩御飯を食べ忘れた為に胃液が出過ぎた模様です。
 お陰で朝食べたものを全部戻し、講義に出ようにも口から胃液が出そうになるので厠から移動出来ませんでした。這ってでも行こうと思って何とか大学の建物までは辿り着けたのだけど、教室に行かずに厠に籠もっていたのでは出席にはなりません…。ちゃんと講義開始時間前に来ていたのになぁ…。

 皮肉にも講義が終了する頃には胃の中に吐くものがなくなり、ある程度動けるまでに回復してました。
 なので、同じ講義を受ける筈だったお嬢さんと京都駅付近のホテルのバイキング行って来ました。
 余り体調は良くなかったけど、食べなかったから気分が悪くなったと思うので、適度にお腹を膨らましてきました。
 食事後、法住寺と養源院に参りました。法住寺では大護摩供をやっており、鬼や山伏を見れましたよ。
 鬼の役の方々は緑や赤や黒の着ぐるみ(?)を着て結構なりきってやってらっしゃいました。鬼らしく(?)振る舞ってらっしゃっていたからか稚児の一人が怖がって泣いてました。
 護摩供を大体見て帰ろうとところ、御神酒ときつね蕎麦を配っているのを見付けたので確り戴きました。一緒に居た連れのお嬢さんは御神酒を注いでいたおっちゃんに勧められる侭に盃を重ねて顔が綺麗に紅く染まってしまってました。
 そして、ほろ酔い加減のお嬢さんと共に隣の養源院へ。
 養源院では何処かで見たことのあるような血天井がありました。養源院にあるのは伏見城の廊下の板を天井にした血天井ですが、何処かでも同じ伏見城の血天井を僕は見た気がします。気がするのですけど、何処なのかさっぱり思い出せません。
 鳥居元忠等を囮にした事を反省した家康が血に染まった伏見城の廊下板をちまちまと各寺に配って鳥居一党の菩提を弔わせたと云う様な伝説を聞いた事があるような…。

 そういえば、岐阜の崇福寺にも血天井があるんです。
 ついでに云うと、岐阜という地名の阜は丘の意であり、中国の周の基礎を為した周の太王が岐山の麓にあって徳を以てよく国を治めたとの故事に由来するんですよ(豆知識)