鳥居良四郎名誉教授と釧路短期大学260125-2-
 鳥居良四郎名誉教授と釧路短期大学260125-2-

●地方公共団体の一自治体=標茶町との提携は、全国的にも高い注目を集めます。
文芸評論家の先生は短期高等教育機関で教育者・研究者に転じ、精力的に動きました。
標茶町との提携を中心とした生涯教育事業の展開は、私学振興・共済事業団から高く評価され、短期大学の経常経費補助額にも一定額が算定されたほどです。
鳥居先生、釧路短大での功績の第二は学生の潜在能力を引き出した点が高く評価されます。先生は教育・研究で「学生をその気にさせる、学生から引き出す」点に秀でておられました。
平成7年=1995年、先生は釧路短大の生活科学科生活科学専攻に、道東初の図書館司書養成課程を開設します。国家資格取得のため図書館実習を必修単位に、また「図書館経営論」講義は、最後まで他者に譲りませんでした。
「学生の主題専門性」の力量不足を気にされ、卒業論文を書かせます。そこに往時、原田康子さんや桜木紫乃さんに接した姿が重なります。
●今、説明の主題専門性は「特定の領域ごとに深い知識、見識、経験を有する」こと。
 鳥居先生は実に巧みに著作の深化・豊富化に誘導します。
 私も短大生涯教育センター講座用Textで『釧路川文化論』を任せられます。「釧路川の歴史を書いた本は一杯あるの」「私が頼むのは、釧路川の『文化論』だからネ、これはネ―、キミなら書ける」。書く人をその気にさせる、<相手を乗せる>に巧みです。
 学生を励まし、まがりなりにも「作業仮説」。すなわち「自身が生涯かけて学びつづけるため必要な調査指針」を形にする。この営為を賢明に学生たちに奨励されました。ゼミ生の数も文学の卒論も多い、大人気です。