見事に「引き出す」ワザ・センス・知恵 資源の潜在能力引き出し無駄なく活かす251224「日本の心を形に 稲わら 美の壺」
 見事に「引き出す」ワザ・センス・知恵 資源の潜在能力引き出し無駄なく活かす251224「日本の心を形に 稲わら 美の壺」

 「センスということでもないけれど」
 「“ばんどり”は見ても立派だし、鮮やか」(掲載写真)
 「“ばんどり”ができれば、8割が“たわら仕事”ができる」。

 藁工芸 斎藤營一さんのワザとセンス。庄内地方、現在の山形県で伝統技術を支える。
 「ばんどり」とは、「肩と腰の二カ所を編み込んだ稲わらで覆う雨具。梅雨の時期や冬の降雪時に昭和三十年ごろまで重宝されていた」。
 番組で紹介、手掛ける作品は鮮やかな布を織り込む「羽つくり」の仕上げ段階。

 婚礼用の華やかな“羽根ばんどり”を作る91歳の名人が手掛ける「羽つくり」。
 「羽根」は、最後に婚礼用の ばんどりの一番の特徴で、すだれのように わらで編んだ羽根=鳥の羽根のような装飾 に布を巻きつける。
 まずは鮮やかな薄紺・紅・黄色・濃紺。

 「所得が少ない」。しかし、資源をすみずみまで、活かす。
 そんなワザ・センス・知恵の持ち主が秋の収穫物の福さん品を、農閑期を通じ活かす。
 多彩な含み資産が、庶民の中に広く育てられ、地球に負荷をかけずに明確な四季を、青酸に生かした。
 それだけではあるまい。戦後復興を短期になしとげ、世界第二の経済大国を誘引した、のだ。

それが評価されずに、格差が深刻かつ拡充。その溝をうめ、含み資産を次世代に継承。それが政治・政権の意味、か。