やる気、元気引出す ドサンコ女性、廃園予定の農園継承「小さな旅 技と魂 眠らせず ~栃木県 那須烏山市~」251207
 やる気、元気を引き出したい 北海道の女性、那須烏山で廃園予定のリンゴ園継承「小さな旅 技と魂 眠らせず ~栃木県 那須烏山市~」251207

  「那須の人の<やる気、元気>を引き出したい」。
 北海道から那須烏山に移住し、苗から育て50年=リンゴとナシの一大後継者となった中村麻衣さん(39歳)が、つぶやく。
 12月7日放送「技と魂 眠らせず ~栃木県 那須烏山市~」で、もっとも感動的な場面と視聴した。

 若者に廃園予定であった農園を後継、継承してもらった農園主の阿相善一(あそうぜんいち)さん(92歳)は述べる。
 「お客さんの『やめないで』と言われたのがツラかった」「限界のところを引き継いでもらった」。
 「これだけのリンゴができているとおもうと、
うれしい」。

 救世主となったのは北海道から移住し、宇都宮市で17年間フィットネス講師をしていた中村麻衣さん。
 2022年末、子どものころから憧れていた果樹農家への就農を決意。
 JAなす南に相談したところ、同年で引退を決めていた同果樹園の阿相さん、節子(さだこ)さん夫妻と巡り会えたのです。

 園主は「やる気が仕事に現れている。この人なら任せられる」と目を細める。
 軽症の中村さん。「果樹は初期投資が多く、成園化して収量が安定するまで時間がかかる」。
 「新規就農は難しいと感じ」「タイミング良く阿相さんの園地を引き継げたので、とてもうれしいです」、と。成功を期して、周囲は支える。