「モノだけ残る、生産者だけ残る」250913 女性職人 村上市 いいいじゅーnhk
 「モノだけ残る、生産者だけ残る」250913 女性職人 村上市 いいいじゅーnhk
 
「モノだけ残る、生産者だけ残る」。それは全然別物。
「(それは)死んだ文化と、生きている文化ほどの違い」

 若い女性工芸家志望の女性が語る。「いいいじゅー 鹿児島・村上市」で、番組むすびを前に。
 新たに加わった二人の移住工芸家を追って、舞台は新潟県村上市に。
 江戸時代から続く伝統工業が「村上木彫堆朱」などのブランドを。
 新潟県文化財や国の伝統的工芸品の指定をうけているそうで。

 ネットには「長きにわたり、伝統と技法を守り続けてきた」と誇らしげ。
 「村上市 伝統工芸 モノだけ 生産者だけ」の検索語で開いたページは「職人の爪のあいだ」。
 なかに「“デザイナー”という存在が定着してくるに連れて、職人の発想力が無くなってきている気がしてるんです」と。
 「自分から発想していないんですね」、とも。
 「昔は職人さんたちが年に一度、問屋さんに新作を見せに来たっていう。『こんなん作ってみた!どうやっ!!売ってくれんか?』て」。

 本邦の「モノ造り力量」の劣化、製造過程チェック能力の低下、リコール要求多発。
 傾聴しておくべき至言ではないでしょうか。
 「モノだけ残る、生産者だけ残る」。「それは全然別物」。「(その理由は)死んだ文化と、生きている文化ほどの違い」。

 家具建具。残る作品に<いのち>を読めとれる人がすくなくなっていないか。