自身と同環境で育つ、工業製品化せず、売る者の都合で栽培しない 地産地消の意味&意義231028―前―
 自身と同環境で育つ、工業製品化せず、売る者の都合で栽培しない 地産地消の意味&意義231028―前―

 一面記事で、「地元食材をもっと家庭料理に」「釧路 地産地消普及団体が調理教室」の報道。市内を中心に配信の『釧路新聞』が伝えた。
 地産地消くしろネットワーク(事務局 釧路市)が主催とあるが、蚕業振興室が所管ということか。

 事務局は「地場産食材を使用した調理に興味をもってほしい」。そうした談話も掲載。
 以前、「出前講座」の枠組みで、担当職員の話を聞かされたことが、あった。
 「なぜ、地元産食材?」。経済的な意味、説明意外に、「ただ、それだけか」。そう思い続けてきた。

 奈良・法隆寺は建造後1300年、世界に誇る<木造建築物>。長持ちするのはなぜか。
 「法隆寺 長持ち 理由」のワードで、ネット検索してみた。
 1)に「檜材の特性」=伐採後100―200年の間に少しずつ強度を増し、1000年までかわらずに持続。
 2)に「(日本の)木材は厳しい環境の中で生き延びてきた」「日本の風土にあった木材が一番」。

 最後の「日本の風土にあった木材」の示す、意味を記載した情報はないか。
 あった。「FOREST PEOPLE」 https://tokaimon.net/blog/2017/04/27/post3157/
 「4 日本の風土にあった木材が使用されていない」の項目。
 その理由を2点、述べる。

 1)「環境にあっていない外材を使用」、
 2)「地元の木、それも生えていた時の日の当たる方向まで確かめて、それに合わせて『この木材はここに使う』と決めている」。
 2)は説明が必要だ。同じ環境で育った木材は四季によって成長、つまり伸縮の方向が異なるうえに、日のあたる方向まで確かめて木材の使用箇所と向きを決めるので、<歪み少ない>。

 この点は「日本の木造住宅は、耐用年数が低いと言われているのでしょうか。その理由はいくつかあります」。
 その項目で使用されていた。「地産地消=厳しい環境の中で生き延びてきた、風土にあった木材、食材」として、興味深い(後に続く)