価値の含み資産=知識と知恵で事・人・音・跡をつなぎ、地域を再生230417 
 価値の含み資産=知識と知恵で事・人・音・跡をつなぎ、地域を再生230417

「ランチ 7,590円~」「ディナー 20,240円~」。「創作性に富み、伝統と技を愉しめる京料理」を標榜するお店。
京料理店 木乃婦。その三代目当主・高橋拓児は老舗帯問屋に仕出し弁当の試作品を持参し、意見を求める。

「おーっ、キレイ」。出来上がりを一目見て合格。
味噌椀を一口。帯問屋亭主は注文をつける。「もう一つピリッと」。当主はくりかえす。「少しピリッとですね、わかりました」。
ここで取材班に「木乃婦 きのふ」当主はひと言。「私たちは育てていただいています」。

番組案内=「老舗帯問屋では得意先を迎えるために髙橋さんの料理が欠かせない」、と。展示会出席者に振る舞う仕出し弁当。亭主を囲み、女性客が10名、亭主は汁椀を一服。「うん,よく仕上がってる」。
察するに女性客は首都圏からかけつけたお得意様。本来、京料理の汁椀は<薄味仕上げ>ながら、関東からの客人をもてなすには、一工夫。亭主の思い入れに、料理店当主が応じた場面。
料理に込めた「おもてなし」の心を料理人と帯問屋の会話からひもとく。

 ・調べる力↓考える力↓創る力↓育てる力↓支える力。
 ・季節感・物語性・色や形が雅やか=「主(あるじ)」から「客(きゃく)」へのメッセージ。
 ・「知識=価値を生み出すための材料」、「知恵=実際の価値を創造する力」。