季節の移ろい、自然の変化 そこに<繊細な愉しみ>方 高輪廿六夜230102
季節の移ろい、自然の変化 そこに<繊細な愉しみ>方 高輪廿六夜230102

 旧暦8月26日。江戸の秋は残暑の厳しさが残っていた、か。
 廿六夜の月は、まだまだ<細身>であるうえに、江戸の

 季節の移ろい、自然の変化 そこに<繊細な愉しみ>方 高輪廿六夜230102

 旧暦8月26日。江戸の秋は残暑の厳しさが残っていた、か。
 廿六夜の月は、まだまだ<細身>であるうえに、江戸の夜に姿を現す刻限も遅い。
「だんご」「天ぷら」「すし」の屋台を取り囲んで、大勢の人出で品川の浜辺が埋め尽くされる。

 月の出を待ちきれない江戸っ子が、「出てくる前」から饗宴を愉しむのだ。
 「大騒ぎ」というには不謹慎。「豊作に感謝」の大義名分がある、らしい。
 「東都名所高輪廿六夜待極真之図」の讃題が右隅に記載されている。

 夜に姿を現す刻限も遅い。
 「だんご」「天ぷら」「すし」の屋台を取り囲んで、大勢の人出で品川の浜辺が埋め尽くされる。

 月の出を待ちきれない江戸っ子が、「出てくる前」から饗宴を愉しむのだ。
 「大騒ぎ」というには不謹慎。「豊作に感謝」の大義名分がある、らしい。
 「東都名所高輪廿六夜待極真之図」の讃題が右隅に記載されている。

 出演の歌舞伎俳優は一言。
 「(テレビもスマホもなかった時代に)江戸の人びとは実に、季節のうつろい、月の満ち欠けなど自然の変化に、繊細な愉しみ方を知っていた」。
 「(自身で創りだすことのできた)繊細な愉しみ方」の部分に注目をしておきたい。

(例によって、以下、番組案内)
 花よりだんご、月より...広重“高輪廿六夜街遊興之図”回放送日: 2020年9月2日
 大勢の人でにぎわう、品川高輪の海辺。よく見ると、芸者や芸人の姿も。
 この日は、江戸の大人気イベント「二十六夜待ち」の日。
 二十六夜とは、月が欠けて、見えるか見えないかの細~い形の月が出る夜。
 旧暦八月の二十六夜は、とりわけ大フィーバーの一大イベントだった。
 もとは仏教の信仰から始まった行事だったが、江戸っ子たちは、まるで現代のお祭りやイベントのように大騒ぎ!。
 その熱気に便乗しようとする人もいたようで…? 。0