均等に高速でまわす、鉄道技術の粋 「均質に高速で回転する車両」221013
均等に高速でまわす、鉄道技術の粋 「均質に高速で回転する車両」221013

新幹線が開業して60年弱。高速化の一途にある。それを支える鉄道技術。
 そんな華やかな影の部分を照射した思い。10月13日nhkBS「プレミアムカフェ」。
 題して「驚き!ニッポンの底力 鉄道王国物語3(2017年)」。

 なかでも筆者が注目したのは「均質な真円」ということ。
 30センチか507センチほどに切り分けた鋼材を、圧縮し研磨し、最後は日本古来の伝統工芸<火入れ>で車両の本体とレールの接触面の強度を1.4倍に高めている。
 1)鋼材に火の通りを均一にする、2)余熱か予熱で徐々に加熱する、3)9000トンのプレス過程を経て誤差0.2ミリ以内に仕上げる。

 「均等に高速でまわっていないとヒズミが台車と接触し事故に」
 「車両を『均質な真円』に仕上げ、左右にゆれるブレと上下に作動する振動をゼロに」
 「東北新幹線では『動が少ないため、備え付けのテーブルにタバコが立つ』の逸話」。

 「均質な真円」の車両技術は、ドイツの鉄道にも輸出され、イギリスの車両にも採用された。
 つまり「鉄道を生み出した母国に、提供をうけてきた日本が恩返しをした」のだと。
 「(本邦が)ゴリ押しをして買ってもらったのではなく、世界から認められて需要が(相手方から)発生している」
 「(これぞ)文化の恩返し」。

 例によって「番組案内」。
 https://www.nhk.jp/p/pcafe/ts/LR4X1K4WV7/episode/te/WLGJ8W7NQP/
 2022年10月13日 (木) 特集 プレミアムカフェ「日本鉄道王国」
 ▽超豪華列車クルーズトレイン開発秘話。鉄道発祥の国イギリスで走る車両を開発した日本企業の不屈の取り組みとは?
 ▽世界中で大人気の日本の鉄道車輪。その工場を密着取材し、驚異の技術力の秘密に肉薄!
 ▽定時運行率94%!世界屈指の正確さを誇る貨物鉄道の舞台裏を紹介…まさに驚きと興奮の連続!!。