秋サケ
 道内秋サケ漁獲量減少 気候変動、一次産業への影響220720

 気候変動が北海道内の一次産業に及ぼす影響。そのことが相次いで報じられている。
22年7月16日の『北海道新聞』電子版は、「農作物70品目超に温暖化影響 全国で品質低下や収穫量減」と伝えた。
「気候変動の影響があるとの回答が多かった農作物」という、生産者アンケートの回答内容を報じた内容。

この記事は後日、道内配布の紙面でも報じられてる。
ペーパーでは本道産農作物へ影響を及ぼしているとの受け止めが<五品目>を紹介していた。
影響の度合いも、「品質低下や収穫量減」と言ったモノで、その要因は「地球温暖化などの気候変動」に発する点が、懸念されるのだ。

遅れて、水産資源への影響も報道された。
22年7月21日付け朝刊では、「海水温上昇、稚魚成育妨げ」とある。
指摘の背景には「ゆりかご」となる北海道沿岸が「成育に適した水温を上回る」ため、十分に成育できないのだ、そうだ。

紙面は研究機関や漁業関係者らが指摘していたことが、裏付けられた形。そう報じている。
この傾向は縄文前期=温暖で海水面が高くなった時期にも「冷水系サケが大きく減少」とみているところから、主張は<うなずける>要素があるとする。

昨秋のウニに続き、サケは北海道水産界にとってきわめて付加価値の高い魚種。さて、その行方に、国民はいかに関わるべきであろうか。