ヒビ・割れ目はいらぬ<長く太い樹> 樹齢300年のヒバを天然乾燥220721
 ヒビ・割れ目はいらぬ<長く太い樹> 樹齢300年のヒバを天然乾燥220721

 いつぞや阿寒湖畔の土産店で、木工細工に余念のない職人さんに聴かせてもらいました。
 「ヒビが入ったり、割れたりはしません」「乾燥方法を親たちから教え込まれています」。
 小生の「アイヌ民族の方々の細工モノに、ヒビや割れ目が生じませんネ-」の問いに対する答え。

 その背景をドラマで知った。
 教えてくれたのは2021年6月から放送されていたNHK朝のどらま「おかえりモネ」。
 樹齢300年のヒバを伐り倒すことになり、その保存場所を決めるプロセス。

 保存場所は鎮守の<ヤシロ 社>の拝殿ということになるのだが、その間の一連の議論が尊かった。
 「誰が、何のために使うことになるのか」「それは解らないが、10年後、50年後のために<いちばん善かった>と評価される保存状態>を」。
 ドラマの進行は、経験豊富なにして森の知識満載の夏木マリにして、迷う筋書き。

 そこを20歳前後のヒロインが、気象学の知識をもとに保存の場所を決める。
 10年~50年後を見通しての<天然保存>。

 「人と森と。フォレストスタイル」のHP https://forest-style.jp/news/001471.html では、
 2021.07.07 「おかえりモネの森 山には神様がいる。自然とともに生きる想い」をアップしている。
 江戸時代は「太陽、植物、水」で食料・衣料・生活道具の衣食住を賄う<完全リサイクル社会>。

 「脱亜入欧」を目指したのちは、自然にも地球にも負荷をかけすぎている。
 他方で、木も自在に加工し、短時間で作品を仕上げるも<保存の知恵>が、継承されていないではないか。違っているか。
 ヒビ・割れ目はいらぬ<長く太い樹> 樹齢300年のヒバを天然乾燥220721