1950年代に存在「こんぼくりん」 地域の一コマ厚岸町上尾幌21051
混牧林 こんぼくりん 厚岸町上尾幌の弥生区には、「こんぼくりん」と住宅群があった。

 「主任さん」というか、「研究員」というか。一戸建て住宅にお住まいの「○○勝四郎さん」とおっしゃるお宅があった。
 お宅には「サンプル瓶」とでも申すべき、「コルク製の蓋付き広口ビン」が多数あり、中には標本らしき植物が保存されていた。
 児童心に試験研究施設。一戸建てのお宅は、責任者住宅兼試験施設。そのように思えるたたずまいであった。

 隣接地にはその配下の職員住宅と申すか、雇員住宅というか二戸建ての一棟の住宅が二棟ほどあったと記憶する。うち、一軒にお邪魔させてもらっていた。

 その存続期間。
 昭和36年11月23日。高校3年生の秋、旺文社かの模擬試験があってから、帰宅後そのうちの一軒にお邪魔した記憶がある。その後、訪問したかどうか。明確な記憶がないのだ。炭鉱の閉山。そのことが契機になったものか。

 農林省の試験機関か。
 標高は50メートル内外の地点。現在「こんぼくりん」と入力すると、 次の用語解説にお目にかかる。概略を示すと、つぎのようになる。
 「木材生産を行っている林地において家畜を放牧」
 「畜産物と林産物を同時に生産しようとする森林」
  「1980年代中ごろまで東北・中国・九州地方などに広く分布]
以上のようなことなのだ。

 一方、「北海道における混牧林経営の実態」というレポートもあり、こちらによると都道府県の所管であったようにも思える。
 林野庁の機関か、都道府県の所管か。漢字で「混牧林」か、「混木林」か。
これまで林野庁、後者の「混木林」と思いこんできたが。さて、実態は。

1950年代に存在「こんぼくりん」 地域の一コマ厚岸町上尾幌210511