210919 北浦&霞ヶ浦 茨城県 地理院図
 永年の勘「北西&南東の風をまつ」 帆引き網漁業=北浦・茨城県210919。



 「新日本紀行」 昭和55年放送。
 1960年前後 600隻と紹介のあった霞ヶ浦北浦の「帆引き網漁業」。放送時には「33~34隻」。以来、40年を経た再放送時には4世帯。
 放送時に話題になっていた「トロール化」の意向。
 
 「キツイ、苦しい、耐えられない」の「帆の操作」。「42歳の夫妻は若手」。「50歳代、60歳代が占める經営層」。「十ロールかをすすめた霞ヶ浦では、ワカサギが居なくなった」。

 北浦 きたうら
 茨城県南東部,霞ヶ浦の東側で行方 (なめかた) ,鹿島両台地にはさまれ,北西から南東に細長く横たわる湖。
 面積 35.2km2,周囲 64km。北部と南部が浅く,最大水深は 10m。淡水の富栄養湖。
 巴川に鉾田川が合流して北端で流入し,南は外浪逆浦 (そとなさかうら) に続く。湖岸には鉾田をはじめ多くの集落が発達し,沖積地には水田が開ける。
 漁業はイサザ,フナ,ワカサギが多く,コイの養殖も行われる。江戸時代から水上交通路として知られ,
 東北地方から江戸への物資の輸送路や鹿島・香取神宮参拝の通路として利用された。
 鹿島臨海工業地域の工業用水,上水道用水源としても利用され,中部の武井に揚水機場を設けて工場に給水。
 満潮時の海水逆流防止を目的とした常陸川水門の建設によって淡水湖となる。
 南端を JR鹿島線,国道 51号線が通る。水郷筑波国定公園に属する。

 霞ヶ浦北浦の水産業 帆引き漁業
 霞ヶ浦北浦は、ワカサギ、シラウオ、エビ等の水産資源に恵まれ、古くから多種多様な漁業が盛んに行われています。
 令和元年の漁獲量は729トン(漁業・養殖業生産統計)で、全国湖沼漁獲量の約6.2パーセントを占めています。
 なお、全国湖沼の漁獲量は、比較的重量のある貝類(シジミ等)が全体の約72パーセントを占めていますが、

 本湖は魚類およびエビ類が主体の漁獲となっていることに特徴があります。
 トロール化への転換 わかさぎ・しらうおひき網漁業(トロール)での網揚げの様子
 現在、霞ヶ浦北浦では、動力漁船で網を曳く、わかさぎ・しらうおひき網漁業(通称:トロール)を中心に、いさざ・ごろひき網漁業(通称:横ひき)、
 さし網漁業や湖岸付近では漁具を固定する張網漁業(定置網)などが行われています。