成道会まで不眠不休の修行 臘八会(ろうはちえ)12月1-8日
​ 成道会まで不眠不休の修行 臘八会(ろうはちえ)12月1-8日

 史跡国泰寺跡
そこに伝来する『日鑑記 にっかんき』には、師走の朔日に「臘八会」の記載。臨済宗末寺で勤修された。
 
 曰く「臘八会」。
 「毎年12月8日に行われ」「灌仏会,涅槃会とともに〈三仏会〉と称し,釈迦の三大法会として重んじられる」。
 「禅宗の大寺では12月1日から8日の朝まで7日間不眠不休の座禅が行われるが,これを臘八会(ろうはちえ∥ろうはつえ)または成道会と称し」,「臘八接心(せつしん)ともいう」。「臘八とは臘月(12月)8日の意」。

 「臘月」。
 世に「旧臘」とは申すではないか。
 臘月=師走・極月などとともに、臘月は旧暦12月の異称。
 年末のことを臘尾といったり、年が明けて前年となった12月のことを旧臘といったりする。
 臘というのは、冬至後の第三の戌の日の中国の祭のことで、猟の獲物が神や祖先にまつられる。
 この臘が転じて、年の暮や旧暦一二月が臘月と呼ばれるようになった。
 新暦では冬至は12月22日頃だが、旧暦では11月中にあたる。戌の日は12日ごとにめぐってくるので、第三の戌の日は旧暦12月の中旬から下旬となるのである。日ごとにめぐってくるので、第三の戌の日は旧暦12月の中旬から下旬となるのである。【出典】 吉岡安之著『暦の雑学事典』(日本実業出版社)