「指定の日に、望みのとおり咲かせるわ」 肥後朝顔210801
 「指定の日に、望みのとおり咲かせるわ」 肥後朝顔210801。
  「肥後秘花」の題名で放送された、「新日本紀行」。昭和56年の放送だそうで。

「指定の日に、望みのとおり咲かせるわ」 肥後朝顔210801。

  「(朝顔は)朝、咲いて3時間もすれば、萎れる」「小学生のころから、種をまいときや咲く花ながら」
  「指定された日に、望みのとおりに咲かせることは、実に難儀」。
  育て主はそう語りながら、半生を費やする。

  武士の嗜み。
  大名家当主の奨め。熊本市が掲載するHPの記載は下記のとおりながら、水前寺公園は「古今傳受之間」がある。
  床の間の軸には、名匠の名を記載した軸をかけ、その前に入賞作を並べる。庭に面して抹茶を嗜み、茶うけは「肥後六花」

  経済の自立。楽しみと嗜みを育てる文化。競い鍛える匠の輩出。開花までそそいだ営為を茶と和菓子で褒める。

武士のたしなみとして始まった肥後六花
肥後熊本藩6代藩主・細川重賢公が、武士の藩士たちに園芸を勧めたことが肥後六花の始まりとされています。

当時、肥後の花 と呼ばれるものは約30種あったそうです。

12 代藩主・細川斉護公の時代に、細川藩士による園 芸愛好グループ「花連」が結成され、藩士たちは 優良品種の栽培や新品種の育成に励みました。

昭和35(1960)年、昭和天皇の天覧を機に四季 を通して見ることができる6種類の花が決められ、それらが後に「肥後六花」と呼ばれるようになったそうです。

肥後六花は「花芯(※)が大 きい」「花形が一重一文字咲き(※)」「純粋な花 色」の3つの特徴があります。

  ※花芯…花の中心部分のこと。 ※一重一文字咲き…一重咲きとは花びらが重なり合って いない状態のこと。一文字咲きとは幅広い花びらを持つ 菊の品種。