銀山開発
 神々宿る山の銀山開発 世界文化遺産「石見銀山」nhkBS3210721.



朝の15分番組、ある意味で衝撃をうけた。
 番組は「紅葉が映える石見の今」から始まった。もちろん「日本中世を物語る国内有数の銀山対象地として」。

 神々が宿るヤマ。
 だから開発者は、山容を破壊することなく、採用された高度な技術を誇る採掘者は、銀脈のみを剥がしてゆく高度な技術を「地下の、狭い空間で、不自然な姿勢を保ちながら」も取り組んだ。
 「当時としては破格な処遇で採掘者を採用」
 「空洞内では酸素が少ないため、その消費をおさえるためローソクのわずかな明かりで採掘」。
 「しかし、代償は大きかった」。「五百羅漢像の奉納に、多くの採掘従事者の犠牲を象徴」とも。

 人口20万人の小都市。
 もちろん当時、本邦は世界有数の銀輸出国であった。また、戦国大名のフトコロと戦術、つまり武器購入を支え、金銀の確保は戦国大名間で支配・服属の手段に「贈答品」として尊重された。

 ポトシ鉱山。
 現在のボリビア。奴隷を採用し、露天掘りで採掘した銀山。よく中世、スペインの大航海が世界史の話題となり、「現在の中南米に植民地をつくって、銀山開発」。
 実にその舞台が、写真の「ポトシ鉱山」なのだ。



 日本は当時、西洋の植民地になることはなかった。
 西洋と「神々が宿る」の東洋の銀山開発。裸の赤土ヤマと緑なす世界文化遺産。よく、考えてみたい。