養蚕・和紙・工芸品の高評価 パリ万博で学んだポイントnhkBS210220
 「養蚕」「和紙」「工芸品」への高評価 パリ万博で学んだポイントnhkBS210220 パリ万博で学んだポイントnhkBS210220



連続休日も終盤。5月4日夕、BS3で視聴は「渋沢栄一 in パリ万博」。
 冒頭にスペイン東洋美術館かに伝承されてきた「高さ=266センチの大型金屏風」(写真)が紹介される。
 まぎれもなく、1867年のパリ万博の幕府出品目録と一致する出陳作品と、日欧両サイドの学者の証言。

 パリ万博博で日本に割り当てられた展示スペースは「ごくわずか」。
 幕府使節の徳川昭武、渋沢栄一らが乗り込んでみると。
 そこはすでに薩摩・島津家中の展示品が列品中。大幅にスペースを占拠して、幕府対薩摩の国内対立が表面化。

 両者の列品はいずれもレベルの高い作品。
 薩摩・島津家中の展示品には「薩摩琉球国」の勲章も。
 ただ両者の展示品に対する評価は高かった。
 ナポレオンⅢ世のグランプリ賞を贈られ、その複製メダルが番組で紹介された。

 この番組、その推移をみていて、興味をもった。
 1)徳川昭武と渋沢栄一の身の処し方と帰国後には商工業の振興で殖産興業に貢献した姿。
 2)薩摩・島津家中で前田正名がその後もパリ万博に関係するが、その伏線となり、帰国後は農村の伝統工業で殖産興業をめざす点。
 
 幕府&薩摩・島津家中。
 その列品のなかで海外から注目されたのは、「養蚕」「和紙」「工芸品」への高評価。
 前田自身も、ほかに銅製器、茶業などをくわえて、良質な品を海外の富裕層に買い取ってもらい、「外貨獲得」の道を選ぶ。

 ネットでみると、渋沢とパリ万博の本も出ているようで。
 大河ドラマにあわせ放送された番組。再放送で視聴することに。

(以下、番組案内)
 大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、渋沢栄一。
 日本資本主義の父と呼ばれる人物だ。その原点ともいえる大舞台が幕末、パリで開かれた万国博覧会だった。
 花の都で渋沢たちを待ち受けていたのは、ライバル・薩摩藩との外交バトル。
 どちらが日本の代表か、世界にアピールするため、激しい駆け引きが繰り広げられる。
 そして、幕府がパリ万博に出品した幻の展示品の撮影にも成功。
 現地取材と再現ドラマで、若き渋沢栄一の奮闘に迫る。
 ゲスト パトリック・ハーラン、マーク・パンサー、田丸麻紀、齊藤洋一  
 司会 サヘル・ローズ。2021年2月20日放送