第一の視点「橋田壽賀子の目線」 「朝ドラ“おしん”誕生にかけた女たち」nhkBS3190813"
最高視聴率 62.9%。
尋常小学校を終えたばかりの子が、奉公に出される。その場面は最上川を下る筏に乗せられて。1983年、視聴者の涙を誘ったとされる場面の一つ。
そこのところを捉まえて、「朝ドラ“おしん”誕生 人生をかけて女たち」の放送。

1)橋田壽賀子の目線。
 “おしん”を明治34年誕生の女性に設定。昭和天皇に「自分の生きた時代」を生きた女性の生涯を「ぜひ、見てほしかった。見るかみないかは知らないが」。

 原作を書く少し前に、女性からの手紙があった、と。
「女郎で売られ、筏で実家から送られた」。「貧困、関東大震災、本土空襲。あいつぎ押し寄せる時代のうねりを女性は生きた」。
冬の最上川を、筏で下る。なんとしても譲ることのできない一景であった、とも回想。



橋田は「なぜに女流脚本家」とする男性の冷たい視線を、TBSプロヂューサーの石井ふく子の後押しで乗り切る。女性脚本家の描く、暗い貧困を克服の脚本に放送局は乗らなかった、とも。

(紹介)
「ある明治生まれの女性が、人に言えない過去を病床で綴ったものでした。子守り奉公したり、“女郎屋”に売られたりね」という、1979年に原作者の橋田壽賀子へ寄せられた1通の手紙。