「トリチウム含む原発冷却排水 海洋投棄」こそ唯一非代替の方法? ふたたび海へ~福島 ある漁師の7年半~」
 これも「トリチウム含む原発冷却排水 海洋投棄」こそ唯一非代替の方法? 「ふたたび海へ~福島 ある漁師の7年半~」190303。

 思わず知らず、タイトルが長めに。日曜日の朝のNHKG放送。注目点は3点。舞台は福島県北部の釣り師浜漁港。



 「父ちゃんがそう言うから、みな不安になる」。母ちゃんが息子達を前に言い放った。先行きを不安視する夫に、妻は一喝!!。

 「毎日、山を登る」。「百歳までは生きて、40年かかるという原発廃炉を確認」、「百歳まで漁業を続けて3人の跡継ぎに<希望>を与える」。
 周囲の反対を押し切って、新造船を建造。海へと今日も繰り出す。どうやらコウナゴの取引価格が改善してきた、矢先。



 「(原子炉冷却廃水を海洋投棄するだけで)風評が広がる!!」「せっかく回復している魚価格が、ウワサで低落」「死活問題!!」。
 原子力規制委が、日に200トンずつ堆積し、貯蔵場所の限界が明確なその先の措置、含まれるトリチウムとやらを基準濃度以下で海洋投棄」を説明する公聴会での発言。
 自ら希望し、漁業者代表で発言。与えられた5分の発表を終え、閉会まぎわに「もう一度、発言させて」と、詰め寄る。

 学者が提案、行政が住民に諮ると、そのまま進むの、か。担当の経済産業省のお役人。
 「そこでみなさんの意見を聞きながら、議論を深めてまいりたい」。念頭をよぎった。「(沖縄で)辺野古基地建設が唯一最善の道」。
 これが得意の政権のもと、原子炉排水の海洋投棄も「唯一非代替」と、押し切られるのであろうか。沖縄の問題=福島の問題でも、あるように。いかがであろう。