『所見』 前田正名著
 『所見』は明治25年3月に公刊されました.農商務省次官を辞した年があけて、翌3月のことです.

 この年の「紀元節」を期して一文を記したもののようです.「序文」という形で示されています.

 正名は在野にくだり、全国行脚に転じる局面です.「前田正名自叙伝」という報文を読んでいました.

 長崎で勉強し、実に身を呈して山口にたどりつき、「薩長連衡」という役目を果たしたその直後のくだりで、『所見』をおおやけにした項目にみずからの<語り>を展開します.



「なぜに」.
 農文協出版本にある『興業意見 所見』から、その構成と構造、主張点をながめてみることにしました.

 地域コミュニティ放送で紹介し、「読むこと書くこと支援」講座で読みあってみることにしています.