念仏・信心・名号為本 浄土教思想の祖師と指標


念仏・信心・名号為本 浄土教思想の祖師と指標
 「為本」は「いほん」と読んで、「根本、基本をなすモノ」と解する、か.
 仏教学者の竹村牧男は、「法然、親鸞、一遍の思想の差異」を聞かれて、即座に答えた.

 「法然さんは念仏為本」「親鸞さんは信心為本」「一遍さんは名号為本」.
 (こころの時代 アンコール 日本仏教のあゆみ~信と行~ 第四回「浄土への憧れ」 【出演】仏教学者・東洋大学学長…竹村牧男,【きき手】草柳隆三 NHKETV 170115)

 「南無阿弥陀仏」.この称名をめぐって、称名を発する心情的レベル.
 1)回数を積む行、2)信心と他者の働きに「気づいた」段階、3)ただ、口にできるだけで.
 捨象すると、上記に翻訳させる、か.

 時に鎌倉仏教.
 西暦1052年が「末法元年」とされるも、それをうけて百年弱.
 新思想の誕生は、「貴族から武士」「平静から動乱」「上層から下層」.さまざまな<移動>の<節>後に<乗ずる>や.


 (提供=東京国立博物館 http://www.tnm.jp/)