特急で煙 JR北海道
特急で煙 JR北海道 なかなか小さな事故から解放されないJR北海道。

 「小さな事故」とばかり言ってもおれない。さきにはトンネル内で発火。人身事故につながるところであった。

 今、駅の有人駅にだって軌道内に雑草がはえている。「トンネル内で発火」であとは、減速運転を重ねながら、毎度20分前後の延着が所要ダイヤであったのに、とうとうダイヤ改正をしないで、押しとした。

 駅に迎えに来る知り合い。そのたびに、定時をめざして家を出ても、延着の連続であった。

 実は民営化して35年。これまで豪雪や災害の発生がすくなかったことが、むしろ幸いなのであった。ここにきて、制度疲労をおこしているようにおもえる。

 国鉄民営化。政府のすすめた施策は、「安上がり」の選択。その分、危険と不便は国民が負担。「乗せてやる国鉄」は「JR北海道」となっても、かわらない。

 むしろ石炭や木材など定点間貨物輸送が主力であった軌道輸送は、人員輸送からできれば撤退したいと考えているのかも知れない。