箔合紙 日本の技術
  箔合紙 日本の技術。箔合紙と書いて「はくあいし」と、読むらしい。金箔の箔面を保護するために、箔と箔の間にはさむ和紙をいう。

 「読むらしい」と書いたのは、箔と箔の間にはさむ保護紙のあることや、箔を漆ではりつける箔押しの作業の工程はみていたが、その保護紙をなんと申すか、考えてみたこともなかった。

 テレビの番組。その製造過程が紹介されて、薄い紙の厚さは0.04ミリ(一ミリの100分の4)かと申して、いたが。

 製造地は岡山県の美作地方上横野地区。原材料はミツマタに独特の清流の水、ミツマタの繊維を水にさらして、丹念に不純物をとりのぞく(箔にキズがつく)。

 「植物でおくらに似ている「トロロアオイ」の入った水とみつまたを混ぜ合わせ るとなめらかで薄くて丈夫な和紙ができる」ともいうが、和紙を1枚すくと濃度がかわるので、「同じ和紙をつくるのに、同じことをやっていては同じ厚さのものはできない」と、申される。

 均質さを維持するために、漉くときには前後にだけ揺する。そうすることで繊維の方向が揃い、金箔から保護紙をはずすとき金箔に傷がつかなくなるそうで。

  http://www.e-tsuyama.com/people/2010/01/post-9.html

 照会のURLも見つけた。金箔の購入など機会はないが、せめて書簡は手すきの和紙で。そうでなければ、伝統文化が途切れてしまう。

 

編集 freehand2007 : こちらの地方では、その楮、三椏にお目にかかることがありませんで。紙と言えば針葉樹、その加工品を機械で巻き取ることしかおもいつきません。「紙は高価で貴重品」ではなく「紙は大量生産」の世界に暮らしておりまして(汗)。
編集 ペン : 和紙と言えば楮三椏くらいしか思いつきません・これも小学校で習った知識のまま(汗)昔の人は手間を惜しまなかったようですね