白川静著「『論語』を読み 孔子と対話する」
 白川静著「『論語』を読み 孔子と対話する」。休日、古い『文藝春秋』を取り出して、入手時を回想。2004年5月号は、深読みした記憶がない。

 「特別企画 名著入門」。経営者におすすめの名著「論語」「武士道」「代表的日本人」「茶の心」「たけくらべ」「五輪書」「福翁自伝」の指南ということか。

 白川先生、「論語」の読み方を教えてくださる。おそらく、以下であろう。

 「凝縮された言葉のなかにいかなる意味がこめられておるのか」(263p)。「いかなる歴史的状況のなかで生涯を送ったかを知らねばなりません」(同)。

 「(孔子は」政治改革に激しい情熱を燃やす一方で、自己抑制のきく人間を理想」(266p)。

 自分自身を限定せず(266p)、「憤を発しては食を忘れ、楽しんで以て憂を忘れ、老いのまさに至らんとするを知らざるのみ」(208p)ということ、なりや。