官僚の保身
 国の役所が仕事納めになる28日の朝。沖縄県庁には段ボール箱を運びこむ運送業者、阻止する県民、守衛室に届ける事の強行。妙な報道画面をテレビで見てしまった。

 そこまでやるか。ここまで、きたか。基地をめぐる問題。暗礁にのりあげている。
 事態をすすめたい政府。追い詰めるアメリカ。議会の監視のこわい大統領。日本の戦争、沖縄決選、原爆投下で東西冷戦がはじまり朝鮮半島と沖縄は東西冷戦の代理戦争の修羅場にある、が。

 日本の安全をアメリカまかせにするというより、アメリカは日本の軍備、軍事増強を排除したかった。
 いわば「ツノ抜き」。財界は復興財源を得て、産業支援に国家的な後押しを得て、輸出力強化、農業労働力吸収、利潤蓄積を果たした。

 沖縄は日本の安全のために必要なのか。しばしば中東やアジアで戦争をしかけるアメリカの利便のためか。東西冷戦終焉のもとで、答えをみきわめる局面にあるが、野党はそこのところを議論しようとはしない。

 環境評価書。事態をすすめるためには県庁に受け取らせるべき事務であり、官僚はそれで責任を果たすことができる。
 しかし、事態は解決より泥沼に陥没。「あとは政治家のお手並み拝見」。そうはゆくのか。

 宅配便での送付。頼むときには命がけだが、頼まれるときは逃げ回る官僚の体質が体現されているようだが。政治家は、そこを阻止できないのか。止まらぬ官僚の保身の論理。