薩長土肥 リーダーの条件
 『文藝春秋』の特集、「司馬遼太郎 リーダーの条件」。

 対談が終わって、まとめの項目。
(薩摩の藩風=文化)「物事の本質をおさえておおづかみに事をおこなう政治家や総司令官を多く出し」。
 (長州)「権力の捜査が上手なのですから官僚機構をつくり、動かした」。
 (土佐)「官にながくはおらず、野にくだって自由民権運動」。
 (佐賀)「着実に物事をやっていく人材を新政府に提供」(154p)。

 発言している吉田直哉氏は、NHKドラマ班プロデューサー。

 半藤一利氏は「(近藤勇を指して)政治家たる者、哲学をみたなきゃいけないと書いています」と司馬氏の記載を紹介。
 世界に開かれた社会をつくる上では、新しい基盤を作りだすこと、また「国民の八十パーセントまで合意できることを日本人のみんなで決める」とする司馬の提案に、それは「なにか?」と問うて「自然を守ることで、日本人はおのずと足るを知る精神を学ぶ」とする。