平松守彦著『地方からの発想』
平松守彦著『地方からの発想』。「一村一品」は、この著者の施策で全国に知られるようになった。

「一村一品」は、「地域の内発的な発展力を生み出す開発手法」(116p)と位置づける。明確ではないが、ロスアンジェルスで取り組まれている「ワンビレッジ・ワンプロダクト」にも、影響を与えたか(103p)。

 造語がおもしろい。「ハイテクとローテク」と章をおこして、外部から地域にインパクトを与え、地域の経済構造を変革して行こうとする、が。「ローテク」は「低テクノロジー」ではなく「ローカルテクノロジー(地域技術)」の短略形とする(162p)。

 テクノポリス建設は「広域点在」「農工並存」「人材育成」の三原則ですすめる、とある(134p)。

 「地域の文化」「地方自治と地方分権」の項に、もう少し発言ががほしかった。ないものねだりということになるのか。(岩波書店 1990年)

編集 ペン : 人材の育成はとっても大事で急務だと思います。もしかしたら人材発掘が必要なのかもしれません。表面だけの教育では人材は見つからないと言うか・・誰でも何か素晴らしいところがあるはずだって視点を変えていただきたいなぁって思うこの頃です^^