1974年 マグロ
 1974年は、わが国のマグロ輸出入。それが逆転した年だそうである。NHK朝のニュースで報じていた。

 1974年、それまでわずかながらうわまわっていた日本のマグロ輸出が、他国からの輸入量に追い抜かれたのが、1974年。

 それまで、マグロといえば日本人に好まれたのは《赤身》。うまみをこめた醤油に浸して《ヅケ》といわれた料理方法。

 脂身は保存性がいっそう低く、また脂肪分は、日本人の口にあわなかったという。トロは醤油汁で煮込んでいた、が。

 西洋料理の普及で、日本人は脂に舌がなれて、おまけに冷蔵庫・冷凍庫の普及で、保存性も高くなり、多様な利用ができるようになったのだという。

 バブル崩壊期。輸入量は飛躍的に伸び、脂身=トロの得やすいクロマグロの輸入量も増加。各国との摩擦も大きくなったのだという。遺跡にみえる、マグロの骨。時代とともに、変化ということらしい。