平生業成
 平生業成(へいぜいごうじょう=そう読むのだと思うが)。
 オリンピックも終盤。五輪発祥の元、陸上競技も終盤。4×100リレーと男子マラソンを残す。そのリレーで日本は銅メダル。ジャーナリズムが、熱狂的に伝えるのも無理はない。
 トラック競技では人見絹枝以来のメダリスト誕生。

 選手増が厚くなった。
 人見絹枝、吉岡隆徳。まれにスプリンターが登場することはあった。しかし、次の選手層が薄かった。そこが、豊かになりつつある。
 スケートフィギュア。世界選手権で出場枠がひとつという時代があった。最近は3個に増えて、互いに影響を与え合うことができる。個人競技ながら、「チームジャパン」が成立しつつある。

 選手は大舞台で自己ベストを記録できる。
 ここが、第二の変化。「たくましくなった」のかも知れない。競技後の発言に「支えられて」の言が多くなった。
 普段の力を出すことが容易でない時代があったけれども、日本新や世界新の記録をひっさげて優勝、入賞の快挙が多くなった。

 技術力や知的生産でも、選手層の厚さ、肝心なところでベスト記録を生む力は、生かされるはず。そういうことになるか、どうか。
 そのカギは、「チャンピオンを誕生させる」チーム力では誕生させられまい。「底力を育てる投資と時間、ノウハウ」にカギがある。

 そこまで誘導できるか?、投資・時間・ノウハウをむすびつける施策の力。すなわち政治力、経済力、文化力。