数滴
朝の日課のコーヒー。自分で落とすが、湯加減というか、水加減というか、注ぐ湯の加減が難しい。

 定量のコーヒー粉に、それなりの湯ということではあるが。その、それなりが難しい。ろ紙を透過させて、澄み切った液体に、かえる。次は、その濃度。

 薄いのは味気なく、濃いのは食道や胃によろしくない。かくて、一度、落として口にし、舌ざわりにあわせて余滴を追加。そのためには、余滴をうける容器が必要。

 亭主のあらさがしの上手な連れ合いは、申す。「いったい、いくつ容器があれる、良いのですかー」「食器を洗うものの、身になって!!」。

 濃いか、薄いか。その差は、ものの数滴。容器を増やさぬためには、濃い目でも、冷や水で調整。